【Windows対応】Gemini CLIをVSCodeで使う！ターミナル＆拡張の導入手順【完全ガイド】

Windows上のVS Codeで、Gemini CLIとGemini Code Assistを使いこなすための、最速＆完全なセットアップ手順をお届けします。初心者の方でも迷わず進められるように、インストールからAgentモードの応用まで丁寧に解説します。

導入 – Gemini CLIとは？
準備 – Windows環境で必要なもの
インストール – Gemini CLIの導入方法
使い方 – VSCodeでのCLI操作
拡張 – Gemini Code Assist拡張の導入
応用 – Agentモードを有効にする
応用 – MCPサーバーや拡張機能の設定
便利技 – Yoloモードで自動許可／テーマ変更
まとめ – 利用上のポイントと注意事項

導入 – Gemini CLIとは？

2025年6月25日、GoogleはオープンソースのAIエージェント「Gemini CLI」をリリース。Gemini 2.5 Proモデルを搭載し、最大1,000,000トークンの巨大コンテキスト、毎分60リクエスト・日間1,000リクエストの無料枠を提供します。

Gemini CLIは、自然言語でターミナル操作やコード生成・修正・デバッグなどが可能。MCP（Model Context Protocol）対応で拡張性も高く、シェル操作やファイル編集、Web検索との連携が得意です。

準備 – Windows環境で必要なもの

Node.js 18以上: Gemini CLIはNode.js製。node –vでバージョン確認を。
Googleアカウント: Gemini CLIの初回起動時にアクセス認証が必要です。
VS Code本体: 統合ターミナル＆拡張機能を利用します。

インストール – Gemini CLIの導入方法

Windows環境では、以下の2つの方法でGemini CLIを導入できます。

グローバルインストール：
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
```
npm install -g @google/gemini-cli
```
これでgeminiコマンドがどのフォルダからでも利用可能になります。
npxを使って即実行：
ローカルにインストールせずとも試したい場合は、次のように入力します。
```
npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli
```
ただし都度ダウンロードが発生するため、日常的に使うならグローバル推奨です。

初回起動時には以下のプロセスが進行します：

テーマの選択：ダーク／ライト／青などからUIテーマを選べます。
Google認証：ブラウザが開いてGoogleアカウント認証→CLIが連携。
ウェルカムプロンプト：そのまま「gemini」プロンプトが開始されます。

使い方 – VSCodeでのCLI操作

Visual Studio CodeでGemini CLIを使うには、統合ターミナルを活用します。

ターミナルを開く：
Ctrl + `（バッククォート）で統合ターミナルを起動。
Gemini CLIを起動：
geminiと入力してEnter。
プロンプトに話しかける：
例：Pythonで九九表を出力するコードを書いて

ファイルを参照したい場合は、プロンプト内で@を入力すると、ファイルピッカーが起動。ローカルのファイル内容をAIが読み取って対話に反映できます。

拡張 – Gemini Code Assist拡張の導入

CLI操作だけでなく、エディタ内で直接AIに助けてもらいたい方は「Gemini Code Assist」拡張がおすすめです。VSCodeのマーケットプレイスから無料で導入できます。

VSCodeを開く → 拡張機能（左の四角いアイコン）をクリック。
「Gemini Code Assist」と検索 → 「Google公式」マークがあるものを選び、インストール。
インストール完了後、左下のGeminiアイコンから設定が可能です。

応用 – Agentモードを有効にする

Code Assist拡張を導入後、「Agentモード」をONにすることで、AIがプロジェクト全体を見渡して、より深いアシストをしてくれます。以下の設定が必要です：

Insidersビルドを使用（またはCode Assistのβオプションを有効化）
VSCodeの設定から「geminicodeassist.agentEnabled」をtrueに
Yoloモード（自動許可）にしたい場合は：
"geminicodeassist.agentYoloMode": true

Agentモードでは、以下のような強力なコマンドも利用可能になります：

/memory：AIが覚えている履歴の確認
/tools：有効なツール一覧の表示
/stats：現在のトークン使用量などの情報
/mcp：MCP接続の状態やアクティビティ確認

プロンプトエリアでこれらのコマンドを入力すると、CLI同様の応答が即時返されます。

応用 – MCPサーバーや拡張機能の設定

Gemini CLIはMCP（Model Context Protocol）に対応しており、外部ツールやサーバーと柔軟に連携できます。以下、拡張・応用に役立つ設定例を紹介します。

設定ファイルを編集
~/.gemini/settings.jsonを開き、MCP拡張やサーバー接続を記述します。

GitHub連携の例

{
  "mcp": {
    "extensions": [
      "@google/mcp-github"
    ]
  }
}

ワークスペース固有の拡張
任意のプロジェクトフォルダに.gemini/extensions/ディレクトリを作り、拡張JSファイルを配置。CLIやAgentから自動認識されます。

これにより、特定のリポジトリに対してIssue操作・PR作成支援・コードレビューなどがAIで自動化可能になります。

便利技 – Yoloモードで自動許可／テーマ変更

操作効率を最大化するために「Yoloモード」を有効にすると、ファイルアクセス確認などが不要になり、Geminiとの対話がよりスムーズに。

"geminicodeassist.agentYoloMode": true

また、CLIでも/settingsコマンドを使うことで、テーマ変更やMCP拡張のON/OFFが簡単にできます。

まとめ – 利用上のポイントと注意事項

無料枠は60 req/min、1000 req/day。開発用なら十分。
VSCode統合・CLI連携・エージェント活用で、日常のコーディング体験が大きく変わる。
CLI・拡張・MCP連携は全てオープンソース。カスタムも自由自在。

生成AIを“使う”のではなく、“対話する”ことで、あなた自身の開発スタイルが変わっていきます。Gemini CLIはその入口かもしれません。